ツルツルすべすべ、色白で自慢の肌に変化が表れだしたのは、中学一年生の頃。生理も始まり、150センチ40キロと華奢だった身体が、急にふっくらと変化し出した頃だ。食欲が止まらない。食パン一枚食べきるのがやっとだったのはいつのことか、しっかりと朝食を取って登校しても、2時間目にはお腹がなる。
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テニス部に入り、朝練もあるからだろう。さらには塾にも通うことになり、深夜空腹を満たすために食べ物をつまむことが増えた。気付けば私は、50キロ半ばの体重と、ブツブツニキビ肌の両方を手に入れていた。もちろん、ホルモンバランスの変化という思春期の抗えない原因もあるだろう。同じく、学生時代のニキビに悩んだという父親の遺伝もあるに違いない。だが、テニスの練習でほぼ365日強い紫外線を浴び続け、汗やほこりをすぐにはぬぐえない環境、そして度重なる深夜の暴食も、それに追い打ちをかけたのは間違いない。私は「ブツブツニキビ女」(一度、心無い男子にそう呼ばれた)になった。
そんな日々から、おおよそ30年。私はいまだにニキビに悩んでいるかといえば、そうではない。顔面を醜く覆っていたニキビは、やはり思春期特有のものであったようで、20歳を迎える頃には気にならなくなっていた。お化粧をするようになったこと、日焼け止めを年中塗り、テニスのようなアウトドアスポーツが習慣でなくなったことも大きいかもしれない。
意外だが、むしろその時の恩恵?なのかと感じることもある。それは、年齢の割にシミが少ないと思うのだ。(あくまで主観)ごく狭い範囲の自己リサーチに寄れば、思春期ニキビに悩んでいたベタベタ肌の持ち主は、ある程度の脂質・油分を残し加齢している場合が多い。一概には乾燥しにくい、シミしわが少ないなど。一方で、思春期に色白のさらりとした可憐な肌質だった人は、意外にも乾燥やシミ、しわで悩んでいる人が多い気がする。まあ、すべて主観であるが。そして、ニキビは消えても、体重は増えたままである。