年を取るごとに髪の毛の状態が変化している。
30歳手前ぐらいまでは髪の毛が多く、後ろで1本に束ねるとまるで馬のしっぽのようだった。
持ち上げるとかなり重く、走ると髪の毛が背中をバシバシ叩く、跳ねればシャンシャンという音が聞こえたものだ。
友達のマネをして、当時流行ったソバージュにしてみたら、シイタケのようなシルエットになってしばらく帽子を被らずにいられなかった。
髪の毛が多すぎることが当時の悩み、おしゃれに見えないのは髪の毛のせい。
普段はハーフアップにしていたが、いくつのバレッタを壊しただろう。
髪の毛そのものも他人よりも重くて太かった。
将来誰が薄毛に悩もうと私はそうなるはずがないと思っていた。
現在54歳、今の状況はというと髪の毛は細くなった。
後ろ1本に結った時、その太さは昔の半分以下かもしれない。
そして髪の毛そのものに重量感がなく広がるというありさまだ。
しかも白髪。
昔、髪の毛がパーマやカラーリングで傷んだとか猫っ毛、また天然パーマの友達が高いトリートメントや整髪料を使ったり、ストレートパーマを
かけるなど、髪のためにお金をかけているのを見てもったいないと思っていた。
しかし、今は自分もその一員になった。
なんとか見た目を整えたい、その一心で髪の手入れを行う毎日だ。